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品番:NSDX-23195
メーカー希望小売価格:11,400円+税
発売日:2018/12/21
DISC 6枚(本編691分)
原作:司馬遼太郎
題字:棟方志功
音楽:冨田 勲
朗読:古屋和雄
語り:岸本多万重
1999年4月〜2000年3月にNHK教育テレビで放送された「街道をゆく」全48回のうち、第1回〜第24回をDVD6巻に収録
【スペック】
紀行/セル/691分/片面二層/6枚組/16:9LB/カラー/ステレオ/日本語字幕付/チャプター付
発行・販売:NHKエンタープライズ
(C)2018NHK
【解説】
作家・司馬遼太郎が、突然の死によって幕を閉じるまで25年にわたり書き続けた壮大な思索紀行文学『街道をゆく』。
「日本とは」、「日本人とは」。彼が旅をしながら求めたのは“日本人の祖形”。それは「国家・文明・民族とは何か」という大いなる問いへと紡がれていく…。
このドキュメンタリーは、司馬遼太郎が旅した足跡をたどり、そこにある風景、人々の営み、風土を追体験しながら、彼が何を見い出し、何を思索したのかを、現代の日本が歩んできた道程と重ね合わせながら映像化したものである。
【収録内容】
第1巻
第1回 三浦半島記
12世紀、相模の国に武士の政権が誕生した。「名こそ惜しけれ」という倫理観に基づいて清々しい生きざまを見せた鎌倉武士たちの面影を、早春の古都・鎌倉と三浦半島に訪ねる。
第2回 飛彈紀行
「名人・左甚五郎」の伝説が残る、匠の国・飛騨。司馬遼太郎は、雪に閉ざされた山峡の民家に生きる人々を訪ねながら、職人の国の真髄に触れていく。
第3回 奈良散歩
歴史的建造物の数々と、1,200年以上にわたって変わることなく続けられてきた東大寺の「火の儀式」修二会を中心に、古都・奈良の文化の奥深さを訪ねていく。
第4回 仙台・石巻
遅れてきた英雄・伊達政宗は、覇者・秀吉が築いた桃山様式を仙台の地に移植した。桃山の美学を探勝しながら、宮城野の地に息づく優雅な文化をたどっていく。
第2巻
第5回 中津・宇佐のみち
八幡神信仰の故郷・大分県を訪ねる。武神として知られるこの神が、古代は農業神であり、奈良時代に宮廷に入ったことを解き明かし、豊の国の神域が日本人の心の領域に深く関わってきたさまを描いていく。
第6回 本所深川散歩
「江戸っ子の産地」本所深川。木場の筏(いかだ)師、永代橋の鳶(とび)の頭など、この地に暮らす人々を訪ね、「ひと肌脱ぐという侠(きょう)気と義理人情」を重んじた日本人たちの原像を探っていく。
第7回 南伊予・西土佐の道
「坂の上の雲」の冒頭に描かれた舞台・愛媛県。駘蕩(たいとう)とした伊予の風土に育った明治の群像たちの息吹を感じつつ、春たけなわの伊予路に維新の原風景を味わっていく。
第8回 明石海峡と淡路みち
明石の林崎と淡路島の漁村を訪れる旅。壮麗な瀬戸内の風景を味わいつつ、漁業の本質を解き明かし、海と日本人との暮らしの深い関わりをひもといていく。
第3巻
第9回 島原・天草の諸道
日本史上まれにみる悲劇的な反乱である「島原の乱」。その経緯に思いを馳せつつ、陽光に恵まれた美しい風景に秘められた歴史の重みを、島原・天草の地にたどる。
第10回 北海道の諸道
北海道は、アイヌの狩猟文化、江戸期の稲作文化、北欧型牧畜文化など、さまざまな文化が交錯してきた。その軌跡をたどりながら、北海道の文化の特殊性を探っていく。
第11回 越前の諸道
越前の地は古代において大陸からの文化の流入ルートの一つであった。中世に至り当時最新の思想である曹洞禅が根づいたのも、古代に築かれた文化の根の深さにあることを説き起こしていく。
第12回 大徳寺散歩
あらゆる面で日本文化の独自性が築かれた室町の美学が息づく大徳寺。境内を散策しながら、激動の時代に形成され、この寺の随所に沈潜する日本文化の様相を賞美していく。
第4巻
第13回 信州佐久平みち
近代以前、交通至便の地であった信州。千曲川沿いに街道を巡り、信州の地理的環境がこの地の歴史に独特の色彩を与えてきたことを探っていく。
第14回 種子島みち
種子島の旅。熊野焼という古窯や丸木舟の存在に、海上交通を媒介とした紀州とのつながりを想定し、また、出土した鉄製の釣り針を手掛かりに、製鉄技術の存在と鉄砲伝来との関係を推理する。
第15回 叡山の諸道
この地に生まれた最澄が天台宗を興した後、修行研究の場となり「人間も草木もみな平等に成仏するという多分に日本的な思想」を普及させる源泉となった叡山。その歴史と地勢に触れる。
第16回 因幡・伯耆のみち
鳥取藩の旧領、因藩・伯耆へ向かう。古代から現代に至るまで、この地が、鉄と米のせめぎあいによって文化を育んできた土地であることを検証していく。
第5巻
第17回 紀ノ川流域
紀州・風吹峠の根来寺。根来塗り、雑賀(さいが)鉢など、古の栄華を偲ばせる品々を手掛かりに、「紀州文化の頂点」、「中世像の高源」ともいわれる根来寺と紀ノ川流域の風土をつづる。
第18回 阿波紀行
鳴門から祖谷(いや)まで、阿波一国を貫く吉野川沿いを旅する。京都文化の影響の下に成立した阿波踊りの伝統など、司馬遼太郎が見つめた阿波独特の文化と風土を紹介していく。
第19回 甲州街道
東京が「武蔵の国」と呼ばれていた時代、その西の辺境に生まれた騎馬集団は、後に坂東武者として歴史の表舞台に登場する。「八王子千人同心」や「新撰組」など、坂東武者の成り立ちから終焉(しゅうえん)までの系譜をたどる。
第20回 神戸散歩
日本の大都市では例外的に城下町の伝統が無い神戸。その都市の原形と自由な精神に触れる。終わりに、司馬遼太郎が震災後、神戸のタウン誌に寄せた原稿「世界にただ一つの神戸」を紹介する。
第6巻
第21回 神田界隈
一ツ橋に始まり湯島聖堂、ニコライ堂の坂、神保町から神田駿河台へと続く神田界隈(かいわい)の旅。この旅で、近代日本の学問・文化の“電源”としての神田の意味を確かめていく。
第22回 播州揖保川・室津みち
中国山地から播磨灘へ流れる揖保(いぼ)川に沿って、古代の稲作集団の本拠・伊和、三木露風の出身地・龍野、遣唐使船の寄港地・根津を訪ね、歴史の影の部分に置かれていた播州に新たな光を当てる。
第23回 郡上・白川街道と越中諸道
長良川沿いを北上し、白川郷を経て、庄川沿いを下り富山市に至る旅。
第24回 竹内街道 葛城みち
神々の物語や、古代大和政権を担った豪族たちの本拠地であった竹内街道と葛城みち。日本という国が成立していく過程や、古代日本文化の源流に思いを馳せる。
日本という国の来し方、行く末を思いつつ歩んだ司馬遼太郎「街道をゆく」の新シリーズ。